目指したのは、スタジオ音質。
AVIOTチームは、開発中のイヤホン音質への意見収集の為、頻繁にレコーディングスタジオを訪れますが、サウンドエンジニアからは、ワイヤレスイヤホンに対するネガティブな意見を頂くことが少なくありません。
ワイヤードイヤホンを超える音の情報量と、誇張がなく原音に忠実で、スタジオモニターのように長く使っていただけるワイヤレスイヤホンを造れないか。そんな想いから、WE-BD21dの企画はスタートしました。
世界初*DBAハイブリッドトリプルドライバー搭載
ワイヤレス基板やアンテナ、そしてバッテリーなどを内蔵し、且つ軽量化が求められるワイヤレスイヤホン。
AVIOTのエンジニアは、スタジオモニターのようにワイドレンジでハイスピード、そして色付けの少ないフラットな音質を求めるなら、バランスド・アーマチュアドライバーとダイナミックドライバーを組み合わせたハイブリッド構成しかないと考えました。現地スタッフが主要国のドライバーメーカーを訪ね、探しましたが、我々の求める高い精度と応答スピードなどの要件を満たすバランスド・アーマチュアドライバーは、汎用品から見つけることはできませんでした。そこで、AVIOT専用にオーダーしたカスタム品を制作し、採用。ダイナミックドライバーには、応答性を極限まで高める為に大型ネオジウムマグネットを搭載し、リスニングテストを重ねて厳選した、超軽量・高剛性PETチタンコンポジット振動版を採用し、クロスオーバー域での繋がりが良く、ワイドレンジでありながらフラット、という理想的な物理特性を実現しました。
⾼⾳質、aptX™ HDに対応。
この高性能ドライバーシステムの能力を活かすも殺すも、音源の情報量にかかっています。
黎明期から完全ワイヤレスイヤホンを開発・販売し、お陰様で高い市場シェアを頂いているAVIOTが、セミワイヤレスイヤホンを選択したのには理由があります。それはコーデック方式として”aptX HD”が選択できたからに他なりません。
量子化ビット数が48kHz/24bitとCD(44.1kHz/16bit) を上回り、また転送ビットレートが、多くの高音質ロスレスオーディオ配信で採用される256kbpsさえも遥かに凌ぐ576kpbsと、HD(ハイディフィニション)の要件を満たす、世界最高レベルのコーデック方式。しかしその情報量の多さが故に、受信安定性を保証する事が難しく、AVIOTの高度な高周波技術を持ってしても、完全ワイヤレスイヤホンへのaptX HDの採用は叶っていません。セミワイヤレスイヤホンなら、左右を繋ぐブリッジケーブルをアンテナとして使用する事で、高い転送ビットレートの電波信号を安定的に受信できます。無数の電波が飛び交う都会の厳しい環境でもaptX HDの高音質を途切れなく楽しんで頂ける。開発した高性能のハイブリッドドライバーのポテンシャルを引き出す、AVIOTの最適解がWE-BD21dなのです。
セミワイヤレスならではの高い通話品質
セミワイヤレスイヤホンには別のメリットもあります。ケーブルがネックストラップとして使用できる、という利便性はもちろんですが、一体型でスピーカーとマイクの距離が近くフィードバック現象が起こりやすい完全ワイヤレスイヤホンとは違い、セミワイヤレスイヤホンはマイクを切り離せるので、採用した高感度マイクの能力がより良く発揮され、高い通話品質を実現しています。
高音質を支える高品位パーツ
イヤホン本体には、非磁性体であり、外来ノイズの侵入を防ぐ、高剛性ジュラルミン製のケースを採用。また筐体の共振を抑える為、側面には切削による美しいローレット加工を施しました。イヤーピースには、SpinFit社製CP-100Zを採用。隅々にまで、高音質化が図られています。
Preview 製品プレビュー
Spec
基本仕様
- 駆動方式
- ダイナミック型及びバランスドアマチュア型ドライバーによるハイブリッドタイプ
- ドライバー
- ダイナミック型×1基 バランスドアマチュア型×2基
- ドライバーサイズ
- 8.6mm(ダイナミック型)
- 通話用内蔵マイク
- MEMSマイク
- 再生周波数
- 16Hz-32kHz
- イヤホン重量
- 約13g
- 最大通話時間
- 11時間
- 最大再生時間
- 13時間コーデックにapt-X又はapt-X HDをご使用時には、2〜3割程度短くなります。
- 充電時間
- 約2時間
- 充電ポート
- Micro USB
- 防水規格
- IPX5
Bluetooth仕様
- Bluetooth version
- 5.0
- マルチペアリング
- 10デバイス
- マルチポイント
- 2デバイス
- 対応コーデック
- SBC,AAC,aptX,aptX HD
- 対応プロファイル
- A2DP,AVRCP,HFP,HSP